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生前に唯一売れた作品

赤いブドウ畑
「赤いブドウ畑」1888年11月初旬 アルル

赤いブドウ畑

弟テオから金銭的援助を受けていたゴッホ。生前は売れた絵はたった1枚だけだったという(諸説あり)。それが左絵の「赤いブドウ畑」である。

この作品はアルルでゴーギャンと共同生活をしていた1888年11月初旬に描かれたもの。11月6日付のテオへの手紙に「赤紫と黄色だけのブドウ畑に取り組んでいる」と記されている。ゴッホは想像で描くことをしなかった画家だが、同じ手紙にゴーギャンは想像で「ブドウ畑の女を描いている」とあることからゴッホも想像で制作したのかもしれない。

ウジェーヌ・ボックの肖像
「ウジェーヌ・ボックの肖像」 1888年9月 アルル

購入したのは誰?

購入されたのは1890年2月ゴッホ自殺の5ヶ月前のこと。ベルギーの芸術家組合「二十人会(通称ヴァンティスト)」の組合員アンナ・ボックという女性によって400フラン(現在の11万円程度)で購入された。

ちなみにこのアンナ・ボック、アルル時代にゴッホが知り合った画家で詩人のウジェーヌ・ボックの実姉。ゴッホはウジェーヌの肖像画も描いている。

またボック家は陶器メーカーの創業者一族でかなり裕福な家庭であった。陶器メーカー「ビレロイ&ボッホ」(ビレロイ家とボッホ(ボック)家の合併メーカー)社は日本でも有名で各地のデパートで売られている。「ロイヤルコペンハーゲン」「マイセン」と共に世界三大陶器メーカーの1つである。

ゴッホの生涯の考察

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ゴッホ.jp管理人 Yoshiki.T

ゴッホの筆致に魅力され独学で研究。大阪でデザイン事務所を経営する傍ら、ゴッホが関連する企画展は日本中必ず観に行く。国内のゴッホ研究の第一人者大阪大学教授圀府寺 司教授を尊敬している。おすすめはひろしま美術館の「ドービニーの庭」

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