「ひまわり」や「夜のカフェテラス」などで有名なフィンセント・ファン・ゴッホの考察サイト。

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美術用語集

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あ行

アール・デコ

あーる・でこ

アール・ヌーヴォー後に流行した直線や幾何学模様を主とするデザイン。装飾などはなく、直線的で幾何学的な模様で表現する様式。

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アール・ヌーヴォー

あーる・ぬーぼー

広義的には19世紀末から20世紀初頭の芸術運動を指す。狭義的には植物や曲線などの装飾を施された様式のこと。

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アブサン

あぶさん

ニガヨモギやウイキョウなどの薬草を主成分とするリキュール。19世紀フランスで大流行、ゴッホもアブサンを愛飲していた。しかし、アブサンによってゴッホは精神に異常をきたしたのではないかとも言われている。

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アンデパンダン展

あんでぱんだんてん

1884年以降に開催されている自由出品の美術展。国が開催する審査や褒章があるサロンに対抗して開催された。

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印象派

いんしょうは

様々な定義があるが大きく定義すると「光」や「うつろい」など目に見えないが存在するものを表現しようとした一派。そのため明るい色彩が多くを占め、「色彩分割法」など独自の技法を発展させた。

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エコール・ド・パリ

えこーる・ど・ぱり

パリの芸術運動に刺激されて世界各地から若手画家がパリに集結した。その画家たちの総称でその中には現代美術の祖であるマティスやピカソなどがいる。

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さ行

色彩分割法

しきさいぶんかつほう

絵の具は色を足せば足すほど、混ぜた絵の具は暗色に近づいていく。そのため、明るい色彩を目指した印象派の面々は、目の錯覚を利用した描画技法を確立した(例えば赤色と緑色を細かく交互に並べ、遠くから見たときその色が目で合わさり黄色となる)。その技法を指す。

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自然主義

しぜんしゅぎ

19世紀までの文学は主に貴族の読み物で、庶民のあるがままの生活などはまったく描かれていなかった。しかし、エミール=ゾラをはじめとする19世紀後半のメンバーは庶民の生活をあるがまま描くことで小説の美化を否定した。ゴッホは自然主義文学を好み、手紙でもたびたび書いている。

写実主義

しゃじつしゅぎ

ありのままの現実を忠実に再現しようとする技法。19世紀のフランスで流行し、小説や絵画で数多く写実主義者が現れた。絵画の写実主義の巨匠はギュスターヴ・クールベ。ゴッホも手紙の中で数回言及している。

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ジャポニスム

じゃぽにすむ

直訳すると「日本主義」すなわち日本の文化を取り入れた主義のこと。19世紀末のフランスは日本が鎖国をといたのをきっかけに浮世絵や扇など日本のものが大流行した。ゴッホもその一人で浮世絵などをコレクションし、歌川広重など数点模写している。

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た行

タブロー(構成画)

たぶろー

全体的な配置や指の動きなどのディティールまで、入念に計算された言わば『集大成の絵画』。一方、画家の練習として描かれた絵はエチュード(習作)と呼ばれる。ゴッホ初めてのタブローはヌエネン時代の「じゃがいもを食べる人々」

点描主義

てんびょうしゅぎ

色彩分割をさらに昇華させ、より細かい点で絵画を描く技法。分割主義とも呼ばれる。点描の大家スーラとシニャック、特にシニャックとはゴッホの数少ない友人で入院時にもお見舞いに来ている。ちなみにゴッホも点描の絵画を何点か描いているが、合わなかったようで断念している。

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は行

ハーグ派

はーぐは

印象派と同時期に活躍したオランダ・ハーグの画家達の総称。フランスの写実主義に大きな影響を受けた。ハーグ派の巨匠アントン・マウフェにゴッホは師事し、初期の農民の絵画を確立した。詳しくはゴッホの生涯の考察をご覧ください。

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バティニョール派

ばてぃにょーるは

まだ「印象派」という言葉が出来る前、マネやモネ・ルノワールなど十数人はパリのバティニョール街のカフェ「ゲルボワ」で絵画技法についての議論を熱く交わしたという。印象派の前身であるが、印象派の技法はまだ確立されていない。

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バルビゾン派

ばるびぞんは

産業革命以降、19世紀半ばのフランスは機械化が進み、パリは都市へと急激に変化した。それに嫌気が差し、パリから数十キロ離れたバルビゾン村であるがままの自然を描いた主義者のことをさす。主な画家はミレー・ドービニー・ルソー・コローなど。

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フォーヴィズム(野獣主義)

フォーヴィズム(やじゅうしゅぎ)

赤や黄、緑など原色を多用した制作主義。荒々しいタッチが特徴でそれがフォーヴ(野獣)の語源となる。代表画家にマティス・ルオー・ヴラマンクなど。

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補色

ほしょく

色同士の関係で互いをもっとも引き立ちあう色関係のこと。たとえば赤色と緑色、青色と黄色など。ゴッホは補色に着目、「夜のカフェテラス」など多くの名作を描いた。

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ポスト印象派

ぽすといんしょうは

印象派の後継として位置づけられる派。とはいえ、印象派のように決まった画法があるわけではなく、単に印象派の後に活躍した人達を指す。ゴッホもこの時代にあたり、後にエコール・ド・パリへと引き継がれることとなる。

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ら行

ロマン主義

ろまんしゅぎ

読んで字のごとく「ロマン」すなわち、恋愛や民族的な価値観に憧憬をおいた主義者のこと。一番有名なのは、オリエンタル風の絵画を数多く描いたロマン主義の巨匠ドラクロワである。ゴッホもドラクロワを尊敬し数多くの模写をした。

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ゴッホの生涯の考察

もっとゴッホを知りたい方へ

ゴッホ.jp管理人 Yoshiki.T

ゴッホの筆致に魅力され独学で研究。大阪でデザイン事務所を経営する傍ら、ゴッホが関連する企画展は日本中必ず観に行く。国内のゴッホ研究の第一人者大阪大学教授圀府寺 司教授を尊敬している。おすすめはひろしま美術館の「ドービニーの庭」

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